≪国道138号線と東富士五湖道路無料化に伴うその周辺基盤整備について2回目質問≫
「国道138号線と東富士五湖道路無料化に伴うその周辺基盤整備について」の2回目の質問をいたします。
本年6月から中央高速自動車道路大月から東富士五湖道路須走間の無料化という今まで経験の無かった出来事が予定されています。私は今回の無料化が観光、渋滞緩和、防災、産業振興の面からも大いに歓迎するべき事だと思っております。また、このまま高速道路の無料化が定着したとしても国道138号の4車線化は本市にとって有益なことだと考えております。国道138号の4車線化が現在進行形とのことですので市長には粛々と進めて頂きたいと思います。
さて東富士五湖道路の無料化ですが、このままの道路形態で無料化を実施されても渋滞時には逃げ道が無く、観光面なら本市をただ素通りされ、防災面でもあまり効果がありません。しかし、東富士五湖道路の山中湖インターチェンジと富士吉田インターチェンジの間に車の接続路が数か所設置されているならば非常に使い勝手の良い道路になると私は思います。
具体的に申しますと無料化された東富士五湖道路と現在整備中の市道東富士1号線を有機的に結び付け、例えば東富士五湖道路と現在の道の駅を接続し、国道138号を経て、さらに富士見バイパスまでの利便を高めることができるならば東富士五湖道路の無料化は本市にとって観光面、防災面、あるいは産業振興に多大なメリットをもたらすと考えます。つまり、現在整備の進んでいる市道東富士1号線の供用に合わせ東富士五湖道路の途中に接続路を設置することにより、周辺基盤の利便性を向上させ、当該地域のポテンシャルを高めることが必要だと思いますが市長の考えをお尋ねします。また、市道東富士1号線の供用開始時期が何時なのか具体的にお尋ねいたします。
次に、中原歩道橋補修工事に関連して市道団子石中原線を含めた質問をいたします。
現在の中原歩道橋はその構造から市道団子石中原線の一部を塞ぐ形で設置され、車の通行並びに歩行者の通行を著しく阻害しており、その道幅の狭さから利用者住民の安全面がおびやかされております。そのため国道139号横町バイパスより上の住民は特に車での中原歩道橋交差点の使用をためらい、わざわざ遠回りしていることは周知のことと思います。そもそも国道139号横町バイパスより上の周辺地域にはおよそ1,200世帯、3,000人以上の住民が住んでいるのにも関わらず、幹線道路へ至るまともなルートが遠回りのルート1つしかないという事実は市政の怠慢だと非難されても仕方がないことです。
私は昨年12月3日の議員協議会で中原歩道橋の件を質問すると同時に市道団子石中原線の狭さの質問をしました。その時の市の反応は「そういった件は地元住民でまとめ上げて自治会を通して陳情して欲しい」とのことでしたが、1,200世帯、3,000人以上の住民が不便に感じているのなら市は率先して問題点の解決のために知恵を出し行動するべきだと考えます。そこで市長に質問します。
まず、市道団子石中原線に対する切実な住民の思いを市長はどのように考えておられるのかお尋ねいたします。また、139号中原歩道橋の補修工事の際、少なくとも交差点付近の道幅を確保できるような歩道橋の設置を国土交通省に働きかけると同時に市も積極的に関与するべきだと思いますが市長の考えをお尋ねいたします。
以上、2回目の質問を終わります。
《横山勇志議員 2回目の質問に対する答弁》
横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
まず、東富士五湖道路への接続路についてでありますが、東富士五湖道路の山中湖・富士吉田インターチェンジ間に接続路を設置するという横山議員の御提案につきましては、本市の南の玄関口として、地域活性化、渋滞緩和等大きな効果が期待できることから、私も思いを同じくしているところであります。
しかしながら、インターチェンジの設置は、多額の費用を要するとともに、本市単独で設置できるものではなく、国土交通省、中日本高速道路株式会社、山梨県等関係機関とともに、費用対効果や広域的な視野に立った設置場所の検討、アクセス道路等について綿密な協議を施していく必要があります。
御案内のとおり、本市におきましては、現在、中央自動車道富士吉田線の環境美化センター周辺地域にスマートインターチェンジを設置するため、山梨県の御支援を受ける中、精力的に国等に働きかけを行っているところであります。したがいまして、まずは、本市の北の玄関口として、大規模災害への避難路・輸送路、地域経済の活性化、観光振興、渋滞緩和等様々な機能を有する当該スマートインターチェンジを設置することを最優先に考え、その実現に向け全力で取り組んで参りたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、東富士1号線の供用開始時期についてでありますが、当該路線につきましては、全長4,395メートル区間を平成2年度から北富士演習場周辺道路(東富士1号線)整備事業として着手し、整備を進めております。これまでに、市道農場線から県道富士上吉田線までの1,500メートル区間及び富士吉田インターチェンジから市道昭和大学通り線までの1,500メートル区間を合わせた3,000メートル区間を部分的に供用開始しております。
さらに、本年度は、延長270メートル区間の改良舗装工事を実施しており、全線の供用開始につきましては、平成25年度末の事業完了を目指し、努力して参りたいと考えております。
次に、市道団子石中原線についてでありますが、延長84メートル区間の中に道路幅員の狭い個所があり、車両及び歩行者の通行に不便をきたしております。今回の工事は、破損した橋梁上部の部分的な補修工事であると国土交通省から報告を受けており、この工事に伴う当該市道の拡幅は困難であります。
また、当該市道の狭隘個所の解消につきましては、道路の境界及び西側にある市営住宅への拡幅問題を含め、地域住民の皆様方の御尽力と御協力が必要でありますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上、答弁としたします。
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≪国道138号線と東富士五湖道路無料化に伴うその周辺基盤整備について3回目質問≫
「国道138号線と東富士五湖道路無料化に伴うその周辺基盤整備について」の3回目の質問をいたします。
市長の答弁の中で東富士五湖道路への接続路について、その重要性を認識していただき心強く思います。また、東富士五湖道路周辺エリアの発展に不可欠な東富士1号線も着実に整備が進んでいるようで安心しました。
さて、私は中央自動車道富士吉田線にスマートインターチェンジを設置することに当然異存はありませんので粛々と進めて頂きたいと思います。
過日、私は山梨県の道路実情を知るために国中地域の自動車専用道路を走行してきました。アイメッセ山梨付近から新山梨環状道路を西に進み、南アルプスインターチェンジで無料化が予定されている中部横断道路に乗り換え、中央高速道路双葉スマートインターチェンジまでの区間と、山梨市フルーツ公園付近から西関東道路で石和付近までの区間です。どちらの道路も見通しが良く、はるか遠くに甲府の中心地を見下ろせて快適そのもので、その発展には目を見張る驚きでした。さらに計画ではアイメッセ付近から石和を経て双葉付近まで接続する予定だそうです。私はこの国中との格差を縮めるためにも東富士五湖道路への接続路の勉強会を庁内で行い、また検討会の準備などを進めるべきだと思いますが市長の考えをお尋ねいたします。
次に市道団子石線についてですが、私は市長の心無い答弁にがっかりいたしました。同歩道橋付近を通学路として使用している子供たちの危険に想像力を働かせたでしょうか。特に雪の降った日などは傍から見ていてハラハラするほどです。さらに、多くの住民が車で遠回りする様を他人事のように考えてはいないでしょうか。市長答弁書の中に出てきた「地域住民の皆様方の御尽力と御協力が必要でありますので、御理解を賜りたい」の「ご理解を賜りたい」とはいったいどのような意味なのでしょうか市長の考えをお尋ねいたします。
私には「市道団子石線拡幅の問題は地域住民で解決してください」と言っているように聞こえます。しかし、市長は市道団子石線の道路幅員の狭さを認識しており、車両および歩行者の通行に不便があると分かっていながら同問題を地域住民に預け、また、いかにも国土交通省の意向が優先されるかのような答弁をしました。私はこのような考え方は市長ならびに市の怠慢だと解釈します。市道団子石線は市長が所信で述べている通り「歩行者の安全に配慮した総合的な交通環境の改善、広域幹線道路の整備・充実を図って参ります」に当てはまる本市の問題と捉え、その解決策のために地域住民と当該地権者ならびに市を交えた三者間で協議が必要だと思いますが市長の考えをお尋ねいたします。
以上、3回目の質問を終わります。
《横山勇志議員 3回目の質問に対する答弁》
横山議員の3回目の御質問にお答えいたします。
まず、東富士五湖道路との接続路についてでありますが、先ほど答弁申し上げましたとおり、中央自動車道富士吉田線のスマートインターチェンジ設置の実現に向け、関係機関とともに鋭意取り組んでいるところであります。
現在におきましては、この事業を最優先に考え、本市の総力を挙げて取り組んでいくことが事業実施への近道であると認識しているところであります。
したがいまして、東富士五湖道路との接続路につきましては、今後、研究して参りたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
次に、市道団子石中原線の拡幅についてでありますが、従来から、生活用の道路におきましては、地権者の皆様方に土地の御寄付という形で個人の貴重な財産を提供していただき、多くの関係者の御理解・御協力を賜りながら工事を実施しております。また、当該箇所につきましては、複雑な土地問題もあることなどから、今後におきましても、粘り強く、慎重に取り組んで参りたいと考えております。
次に、中原歩道橋の補修工事は、橋梁上部の部分的な補修工事であり、歩道橋全体の架け替え工事ではありませんので、この工事に伴う当該市道の拡幅は困難であります。今後におきましても、身近な生活道路につきましては、陳情書等による地元要望を踏まえ、住民との協働を根底に、交通環境の整備について検討して参りたいと考えております。
以上、答弁といたします。
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