富士吉田市議会市議会議員横山勇志一般質問

 

公な意見でもあり、市政への質問です
一般質問録
≪第九回(2013年9月)横山勇志一般質問≫

 平成25年9月定例議会において一般質問をさせていただきます。
 今回私が質問することは、「富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観について」と「親子で楽しめる子育て総合施設について」の2点を市長にお尋ねしたいと思います。

≪富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観について1回目質問≫

 標題1、富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観についての1回目質問をいたします。

 皆さんご存知の通り、本年6月に富士山世界文化遺産登録が正式に決まり、私も素直に喜ぶとともに、その実現のためにご尽力された方々には心から労いの言葉を贈りたいと思います。
「本当にお疲れさまでした」
その一方、富士山世界文化遺産になったことによって様々な方面で注目され、良くも悪くも多様な意見が出てくることは否めませんので、今まで同様「私たちは富士山の街に住んでいる」という自負を持ちながらも、過信すること無く気を引き締めながら、常に周囲の動向に気を遣って頂きたいと思います。そしてまた、私もその様に行動したいと思っております。
 さて、私は議員になって四度目で世界文化遺産登録後初めて本年7月12・13日にかけ麓から登山を開始し、7合目の花小屋さんで一泊してから山頂まで行ってまいりました。さすがに私が登頂した日は富士山世界文化遺産登録決定から日にちが経っていないこともあり、私感ですが例年より登頂された人々の満足感や達成感が伝わってきました。そして、実際に麓から山頂まで登山することで幾つかの問題点や課題点を肌で感じて帰ってきた訳ですが、今回の一般質問はその中でも3点だけ市長にお尋ねしていきたいと思います。
 まず最初に、平成23年6月の定例議会の一般質問で行った富士登山認定書について質問したいと思います。その前に富士山認定書について確認しておきますと、麓から山頂まで富士山を登った人には富士吉田市がその公認を与え、同書を寄与し、様々な特典が付くというコンセプトで同年7月から市長答弁のもと、本市おもてなしの一環として運用に入っています。しかし、私が今年の富士登山で実際に馬返しで認定書の申請を行った時には「同書の存在ばかりか申請があることも分からない様子」には残念でなりませんでした。良く考えていただきたいのですが、本市が富士登山を公認するということは民間機関が発行する認定書とは違い、それ自体に特別な意味があり、受け取る人は富士登山認定書をもらい人に自慢をしたいというワクワク感がなければいけません。この満足感をお客様に与えることがおもてなしの本質であると私は思っています。ここでいうお客様とは、本市来訪者であったり、本市住民であることは説明するまでもありません。また、例えば私の友人は北海道最北端の認定書や九州本土最南端の認定書など各地の認定書を得るために車でわざわざ訪問し、手に入れた認定書をインターネット等で公開しています。私はこのような口コミ効果も本市にとって大切なアピールポイントだと思います。ちなみにインターネット上で「富士山 登山 認定」と検索をすると、認定書を受け取った喜びの声が多くあり嬉しいのですが、その声は2011年(平成23年)に集中していることに気がつきます。それ以降の年になると認定書の話題が極端に少ないように感じられます。そこで、富士登山認定書の申請を行った人数を2011年(平成23年)から順に本日までの月間データとともに富士登山認定書について市長の考えをお尋ねいたします。
 次に、麓から富士山山頂に登山するためには私の経験から通常7合目付近で一泊しなければなりません。つまり、麓から富士山へ登る価値感を広める行為は、市長が問題提起したいわゆる弾丸ツアーの抑制にも繋がると思いますし、私の過去の質問でも時折り述べましたが、豊かな自然観察や歴史と文化の再発見に寄与すると思います。そこで市長にお尋ねいたします。市長は麓から富士山へ登山する意義をどのように考えていますか、また本市が取得した中ノ茶屋周辺エリアについてどのように考えているのかご答弁願います。
 最後に、麓から富士山に登頂することを広めるためには、麓の一部でもある本市の街並と景観に魅力が無ければいけないと思います。ここで言う麓とは単純に馬返し周辺や中ノ茶屋周辺のことではありません。私の言う麓とは、まさに本市そのもののことであり、富士吉田市の富士登山の歴史と文化を育んだ街並と景観を含んだ地域の事です。
 私は平成24年3月の定例議会で国道138号と地場産業周辺エリアの面としての有効活用について質問し、市長からはその具体的な案の答弁を頂きました。そこでまず、その時の市長答弁の結果を踏まえた当該エリアの進捗状況を市長にお尋ねいたします。
 また今回、私が重要だと思っている3番目の論点は、北口浅間神社周辺と上吉田本町通りの街並と景観についてであります。現在の当該地域の街並と景観は富士山の麓にいるのだという期待感をほとんど感じられません。本市とともに歴史と文化を育んで富士登山が醸成されたというワクワク感を体現できないのです。富士山を訪れた観光客に富士山観光について意見を伺うと、富士五湖と忍野八海からの景観、富士山五合目観光、富士登山の感動という意見が大部分を占め、富士山の歴史と文化について興味深かったという意見を持つ人が少ないということです。ここで忘れてはいけないことが一つあります。今回の世界遺産は、富士山世界文化遺産ということです。つまり、富士山と文化の繋がりが評価されたはずなのに、その雰囲気を感じられる街並と景観があまりないことが問題だと私は感じます。さらに言いますと、「その街並と景観を再現し、本当に満足させられる地域は本市以外どこにあるのでしょうか?」ということにつきます。
 つまり、私の平成20年12月定例議会の質問の繰り返しになりますが、北口浅間神社周辺並びに本町通りの街並を電線地中化し、例えば通り沿いの景観を黒壁で統一するとか、歴史と文化を踏襲した何か意味のある街並と景観に関連付けなければいけないと思います。本市を訪れた観光客には来て良かった、また訪れたいと思わせるような街並と景観を、また住んでいる住民には皆に自慢できるような街並と景観でなければならないと思います。そして富士山に訪れる訪問者は本市の麓で歴史と文化を感じ、そのまま帰るも良し、またそのまま登山に向かうも良いと思います。私はそのようなイメージが本市には必要だと思います。そこで市長にお尋ねします。市長は北口浅間神社周辺並びに本町通りの街並と景観について何か具体的な考えがあるのでしょうかご答弁お願いいたします。
 以上で富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観についての1回目質問を終わります。

《横山勇志議員 第1標題1回目の質問に対する答弁》

 横山勇志議員の富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観についての御質問にお答えいたします。
 まず、富士登山認定書についてでありますが、認定書の交付につきましては、平成23年度から本市のおもてなしの一環として実施しており、平成23年度は347人、平成24年度は357人に交付しており、今年度においては、400人以上の交付を見込んでおります。本市は、これまで麓からの登山を推奨しており、横山議員御発言のとおり、富士登山認定書は、まさしく世界に誇る富士山に麓からチャレンジした登山者の山頂踏破に対する達成感、充実感の証となる特別なものと考えております。
 認定書の活用につきましては、市内への誘客推進を視野に入れ、商店会等の協力を得る中で、様々な特典などを付与しておりますが、今後はさらなる特典の充実を図るとともに、引き続き認定書の周知を積極的に行い、より一層、麓からの登山を推進して参ります。
 次に、麓からの登山についてでありますが、麓から登頂する意義につきましては、富士山が世界遺産として登録され、吉田口登山道、北口本宮冨士浅間神社、旧外川家住宅もその構成資産となったことから、これを機に、麓から豊かな自然や本市の富士登山の歴史と文化を育んだ地域に触れながら、山頂を目指すことは、非常に意義深いことであるとともに、麓からの登山の重要性はこれまで以上に増すものと考えております。
 中ノ茶屋周辺エリアの活用につきましては、吉田口登山道を利用する登山者に対し、歴史を振り返り、遺産保護の啓発や登山・観光情報の発信の拠点として、また、特に春から秋にかけては多くの市民の皆様や観光客が集う憩いの場として活用しております。今後におきましては、来訪者の受け入れ態勢や施設のさらなる充実を図って参ります。
 次に、地場産業振興センター周辺エリアについてでありますが、まず、地場産業振興センターにつきましては、昨年3月定例会の一般質問において、当該施設が本市に移管された場合においては、横山議員から御提言いただきました「親子で楽しめる子育ての総合施設」構想とも合わせて検討すると答弁申し上げました。
 その後、本年1月22日の織物等産業振興対策特別委員会において説明申し上げましたとおり、当該施設については、山梨県から無償譲渡を受けることができなくなり、山梨県においては、今後、施設は国道138号の拡幅工事に伴い解体することとし、それまでの間は、国民文化祭の会場や倉庫などに使用していく考えであると伺っております。
 地場産業振興センター周辺エリアの国道138号につきましては、国において、これまで測量や地質調査を行い、現在は道路設計に入っており、その設計に景観計画等を反映させるため、今後、地域住民や事業者などの関係機関と協議を進めていくと伺っております。
 歴史民俗博物館につきましては、現在、来年度のリニューアル工事に向けて設計を行っております。また、歴史民俗博物館を含む当該エリアにつきましては、「(仮称)富士の杜・巡礼の郷公園整備事業」として、富士山の生命の息吹の痕跡と自然の生命の逞しさを実感できる造形美を有する博物館敷地と、溶岩に閉ざされた台地から水が溢れ出るような鐘山の滝を間近に見ることができる富士見公園とを一体的に整備し、幅広い年齢層の方々が見て、体験して、楽しんでいただけるエリアとして計画しております。当該エリアは、地場産業振興センターや国道138号の拡幅整備により、大きく影響を受けることとなるため、今後もその動向を注視していく必要があるものと認識しております。
 次に、北口本宮冨士浅間神社周辺と本町通りの街並と景観についてでありますが、横山議員御指摘のとおり、富士山の世界遺産登録は、その歴史と文化が評価されたものであり、このことは本市のまちづくりにおいても忘れてはならないことだと認識しております。
 北口本宮冨士浅間神社周辺の街並形成につきましては、国道138号拡幅整備をまちづくりの絶好の機会として捉え、富士の自然、歴史、文化を活かし、世界遺産の構成資産にふさわしい地域として、国、県、市が連携を図り、みちづくりとまちづくりを一体的に整備していくことが必要であると考えております。現在、国土交通省と庁内関係課による協議を行っているところであり、今後におきましては、関係機関による作業部会により、具体的な検討を行っていく予定であります。
 景観につきましては、昨年度において、都市計画マスタープランの見直しを行い、雄大な富士山や本市独特の歴史的街並を活かし、富士吉田市らしい都市景観の形成を図っていく方針を示したところであり、また、景観に関する市民アンケートにおきましては、8割以上の方が、景観や街並などへ関心を持っているとの結果が出ているところであります。
 景観づくりにおいては、電線の地中化や街並の統一なども重要な方策のひとつでありますので、街並景観について様々な検討を行って参ります。
 現在、自らの地域の特性に応じた景観行政を行うことのできる「景観行政団体」への移行について、山梨県と協議を行っているところであり、年内にはこの指定を受けて、地域住民、事業者、行政の協働による街づくりに取り組み、それぞれの地域に合う、住民の皆様の意見を反映した景観計画を策定して参ります。
 いずれにいたしましても、北口本宮冨士浅間神社と本町通りの街並と景観については、関係機関と十分な協議を行い、当地域の活性化と世界遺産にふさわしい街並形成を図って参りたいと考えております。
 以上、答弁といたします。

≪富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観について2回目質問≫

 標題1、富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観についての2回目質問をいたします。

 まず富士登山認定書についてですが、昨年の平成24年に馬返しを通過した人数は約1万3千人で平成23年比で25%増と伺っております。そのうち市長答弁によりますと認定書を交付した人数は平成23年度は347人、平成24年度が357人でほぼ横ばい、馬返し通過人数1万3千人の約3%にあたる勘定になります。私はこの割合を市長答弁の「世界に誇る富士山に麓からチャレンジした登山者の山頂踏破に対する達成感、充実感の証となる特別なもの」という位置づけになっているとは思えません。市長が本当におもてなしの一環として認定書交付を実施しているのなら、馬返しに設置してある「お休み処」のボランティアの皆さんや窓口となる職員の皆さんにも認定書の趣旨を今一度良く理解していただき、さらに広報活動を通じて更なる周知を図って頂きたいと思いますが、市長はどのようなお考えなのかお尋ねしたいと思います。
 また本年、私は実際に富士登山認定書を申請し自身で手に入れてみました。市長答弁にある様に「認定書の活用は市内への誘客推進を視野に入れ、商工会等の協力を得て様々な特典を付与している」という活用法があるにも関わらず認定書のデザインを見ますと、氏名ほか認定番号らしき記号があるだけで、認定書のどこを見ても特典がある旨が記されておらず、これでは受け取った認定書をどう扱えば良いのかさっぱり分かりません。「おもてなし」とは相手への気遣いです。認定書の記述にも気遣いがあってしかるべきです。強いてはこのような小さなことでも気遣っていくことが本市のおもてなしの心へ繋がると思います。また、認定書を何枚も交付された人はその枚数ごとにランクアップしていくとか、本市の広報活動に協力していただくとか、単純な特典の充実以外にもワクワク感を演出するようなアイディアもあると思います。そこで市長にお尋ねいたします。富士登山認定書の特典や活用方法を交付された人に伝わるよう早急に対策するとともに市長の考える特典とはどのようなものなのか、もう少し詳しく考えを頂戴したいのですがいかがでしょうか。
 次に国道138号周辺関連についてですが、着実に計画が進んでいることを感じられ、私自身も環境・景観・街並がどのように進捗していくのかおおいに期待しております。その一方で本市自身の計画はもちろんですが、国や県に対しても、本市の要望を十分に伝えて計画に反映させて頂きたいと考えています。そこで2点だけ市長に質問いたします。市長答弁にある「景観行政団体」への移行について山梨県と協議を行っているとありますが、
「景観行政団体」に移行した場合、本市独自の景観計画が策定できると思いますが、私はその際地域住民の意見を十分に反映して頂きたいと思っていますが市長の考えをお伺いいたします。また、次の段階である景観条例策定について市長の考えをお尋ねいたします。
 以上で富士山の麓からの登山ならびに市内のまちづくり・景観についての2回目質問を終わります。

《横山勇志議員 第1標題2回目の質問に対する答弁》

 横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
 まず、富士登山認定書の広報活動についてでありますが、認定書の申請用紙につきましては、現在、ボランティアの皆様に御協力をいただく中で、馬返し「お休み処」において配布しております。
 今後におきましては、すべてのボランティアの皆様に、これまで以上にこの認定書の趣旨を御理解いただき、馬返し「お休み処」に立ち寄らない登山客等に対しましても声掛けを実施するなど、積極的な配布に努めていただけるよう協力依頼を行うとともに、様々な周知・広報活動につきましても検討して参ります。
 次に、認定書の特典についてでありますが、認定書の活用方法につきましては、認定書交付時における丁寧な説明や、特典内容をホームページに掲載するなど、より分かりやすく周知して参ります。
 また、商店会等の協力を得る中で、さらなる特典の充実を図るとともに、来年度におきましては、横山議員御提案の認定書を複数回交付された登山者への特典の付与など、麓からの登山を目指す意欲が湧くような仕掛けを構ずることにより、認定書交付事業のさらなる充実を積極的に図って参ります。
 次に、景観計画の策定についてでありますが、地域住民の意見の反映につきましては、景観法において「良好な景観の形成は、住民、事業者及び地方公共団体の協働により進めなければならない」とあることから、それぞれの地域に合う良好な景観形成のためには、住民の皆様にも積極的に関わっていただき、市民・事業者・行政の協働による景観計画の策定が重要であると考えております。
 次に、景観条例の策定についてでありますが、本条例は、景観計画における景観まちづくりについて、効果的・計画的に進めるための必要な制度や仕組みとして策定されるものであり、良好な景観形成を図るため、一定規模以上の建築物の建設などについて、事前協議や届出を義務づけ、また、景観形成基準などについて規定するものであります。
 本条例は、景観計画を推進し、良好なまちづくりを進める上で重要な指標のひとつとなり、一方では私権の制約を伴うため、景観計画の策定段階から住民の皆様の意見を集約していくことが重要となります。
 いずれにいたしましても、景観計画、景観条例の意義は、計画を策定することそれ自体が目的ではなく、策定した計画をもとに、より良好な景観の形成と保全を行っていくことが本旨であり、世界遺産である富士山やその構成資産を有する本市の良好な景観形成の具体的な指針を示し、景観づくりを進めて参ります。
 以上、答弁といたします。

≪親子で楽しめる子育て総合施設について1回目質問≫

 続きまして標題2、親子で楽しめる子育て総合施設についての1回目質問をいたします。

 私が平成24年3月の定例議会で質問した「国道138号と富士吉田集客エリアの有効活用」の中で、市長からは地場産業振興センターを子育て支援の中心に据える内容の答弁がありました。私も市長答弁に賛同いたしましたが、その後紆余曲折があり、同センターの使用が困難になったことは私も承知しております。しかし、同センターの使用が困難になったからと言って子育ての拠点が担保できないということにはならないと思います。市長の公約にもある通り、子供たちを安心して育てられる環境の実現のためにも何か代替案が必要だと思いますが市長の考えをお尋ねいたします。
以上で親子で楽しめる子育て総合施設についての1回目質問を終わります。

《横山勇志議員 第2標題1回目の質問に対する答弁》

 親子で楽しめる子育て総合施設についての御質問にお答えいたします。
 社会の宝である子どもたちを安心して育てることができる環境を整備することは、本市の発展に欠かすことのできない重要な施策であると考えております。
 代替案につきましては、これまでの経過を踏まえる中で、子育て支援施設を街中に設置することが望ましいと判断し、諸条件を整える中で、現在の福祉ホールへの設置を計画しております。
 以上、答弁といたします。

≪親子で楽しめる子育て総合施設について2回目質問≫

 標題2、親子で楽しめる子育て総合施設についての2回目質問をいたします。

 市長答弁をいただき、市長が子育てについて、当初から変わらず真剣に考えておられるのを感じ、私としても思いは同じだと大変感謝しております。しかしながら、気になった点もありましたので質問を続けたいと思います。
 市長答弁に「子育て支援施設を現在の福祉ホールへの設置を計画」とありますが、現在の福祉ホールには、デイサービスや訪問介護等を行う富士吉田市社会福祉事業団、点字図書館やおもちゃ図書館等を行う富士吉田市社会福祉協議会、さらに子育て相談等を行うファミリーサポートセンターの3つの団体が入っております。そこに市長答弁の子育支援施設が加わるとすると運用に少々無理が生じる様に感じるのですが、市長はその運用形態を具体的にどのように考えておられるのかお尋ねいたします。
 以上で親子で楽しめる子育て総合施設についての2回目質問を終わります。

《横山勇志議員 第2標題2回目の質問に対する答弁》

 横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
 現在、福祉ホールにおいては、横山議員御発言のとおり、3つの団体が事業を実施しております。このうち、デイサービス等の通所サービス事業につきましては、介護保険制度の開始以前の平成5年から富士吉田市社会福祉協議会によりサービスが提供され、平成23年度には富士吉田市社会福祉事業団が当該サービスを引き継いだものであります。その間、社会情勢とともに、利用者のニーズやサービス形態も変化して来ており、新たな対応が求められております。
 また、福祉ホールは、介護事業専用施設として建築された建物でないことから、介護事業を運営する上で、機能性等の問題が生じていることに加え、介護設備も老朽化して来ております。こうしたことから、高水準のサービスを展開するため、事業団において寿荘に通所サービス事業の機能を移転するものであります。
 この機能移転により、福祉ホールの新たな利用形態につきましては、現在実施している点字図書室や朗読室、また、子育て支援拠点施設の中心である子育て中の親子のつどいの広場や子育ての不安を解消し安心して子育てを行うための支援としての相談の場、子育てを援助するファミリーサポートセンターなどに加え、子どもを短時間預けることができる一時預かり保育施設等を設置するとともに、児童館の機能として、学齢期の子どもたちが子どもだけで自由に集える集会室や体を使って遊びのできるホール、図書室、創作室を備えた施設を併設させることにより、乳幼児から小中学生までが利用できる子育て支援の拠点センターとして整備して参りたいと考えております。
 以上、答弁といたします。

≪親子で楽しめる子育て総合施設について3回目質問≫

 標題2、親子で楽しめる子育て総合施設についての3回目質問をいたします。

 現役世代にとっての子育ては私の議員生活の中でも特に大切なテーマの一つでもありますので、もう少し詳しく市長にお尋ねしたいと思います。福祉ホールの利用形態について具体的な共用時期とそのロードマップについてご答弁をお願いいたします。
 以上で親子で楽しめる子育て総合施設についての3回目質問を終わります。

《横山勇志議員 第2標題3回目の質問に対する答弁》

 横山議員の3回目の御質問にお答えいたします。
 福祉ホールにおける子育て支援拠点センターの整備につきましては、本年度に詳細な計画案の策定を行い、来年度には、この計画案に基づいた改修のための設計を実施し、富士吉田市社会福祉事業団において実施している通所サービス事業が移転完了する平成27年度には、リニューアル工事に着手して参りたいと考えております。
 以上、答弁といたします。

 

 私も現在、現役の子育て世代ですから本件の重要性は肌で感じておりますので市長においては公約実現のためにご尽力いただきたいと思います。今後もおもてなしの心でお互いに汗をかいていきたいと思っております。

 以上で、平成25年9月定例議会において一般質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。