富士吉田市議会市議会議員横山勇志一般質問

 

公な意見でもあり、市政への質問です
一般質問録
≪令和2年9月定例議会(2020年9月)横山勇志一般質問≫

ただ今より、令和2年9月定例議会の一般質問を始めたいと思います。
その前に「この度、コロナ禍で大変な思いをしている多くの皆様にお見舞い申し上げます」。
さて、今回は、「道路行政について」の1点を市長にお伺いしたいと思います。

≪道路行政について1回目質問≫

標題1、道路行政について1回目の質問をいたします。
 いよいよ(仮称)「富士吉田南スマートインターチェンジ」の完成が近づいてまいりました。振り返ると、平成22年3月定例議会で当該インターについて初めて質問してから10年余りが経ちました。ここに改めて土地を提供していただいた恩賜林組合の皆様、前向きに賛同していただきご尽力いただいた長崎幸太郎山梨県知事並びに堀内茂市長、さらに多くの関係者の皆様には感謝を申し上げます。「為せばなる…」私が敬愛する上杉鷹山の言葉が蘇ってきます。
さて、当該スマートインターの完成を見越したうえで、私はいくつかの質問を重ねてまいりました。まず、道の駅周辺のいわゆる「リフレふじよしだ」へのアクセス道路網の整備、および国道138号の拡幅に伴う「富士山ミュージアム周辺」の整備など、環境と景観に配慮した街づくりを念頭に「面」としての有効活用を提言してまいりました。そして、これらの一般質問に対して市長の答弁も何度か頂いております。そこで今回の質問は以上のことを踏まえたうえで、当該地域を含む道路行政の進捗状況を具体的に市長にお尋ねしたいと思います。
 まず、端的に国道138号の拡幅工事についてその進捗を市長にお伺いいたします。
また、(仮称)「富士吉田南スマートインターチェンジ」から「リフレふじよしだ」及び「ふじさんミュージアム周辺」を「面」として捉えた開発構想を改めて市長に確認するとともにその進捗状況をお尋ねいたします。
 続きまして「中原歩道橋上市道団子石中原線」についてお伺いいたします。市長もご存じの通り、当該道路は子供たちの通学路となっているのにも関わらず、「その道路の構造上から狭いうえに車等から国道139号横町バイパスへアクセスする際にも危険」が伴います。私も過去何度か当該道路について市長に質問してまいりましたが、市長は「複雑な土地問題があるため慎重に取り組まざるを得ない」旨の答弁を述べられ、いまだに進展しておりません。しかしながら、当該道路の利便性を高める願いは大変多くの声があることを市長には改めて認識していただきたいと思います。おりしも今年の8月5日、「市営西吉田団地解体撤去後の団地内道路等の取り扱いに関する説明会」の場に私と同僚の戸田議員も出席しておりました。そして、その地元説明会に参加された地域住民の大きな関心事も当該道路の利便性についての声でした。つまり、市長はこれほど多くの人々が関心を寄せている案件について、真剣に解決していただきたいと思います。
さて先ほども少し触れましたが、「市営西吉田団地」が解体撤去されました。そして、その跡地は「中原歩道橋上市道団子石中原線」に隣接しています。市長はこれを機会に土地問題を解決し、当該道路について子ども達が安全に通学できる幅員を確保し地域の懸案である狭隘問題解決に向け取り組んでいただきたいと思いますが、市長の考えをお聞かせください。

以上で標題1、道路行政についての1回目の質問を終わります。

《横山勇志議員 第1標題1回目の質問に対する答弁》

 横山勇志議員の道路行政についての御質問にお答えいたします。
 まず、国道138号の拡幅工事の進捗についてでありますが、現在、国において、先行整備区間である富士見公園交差点から富士見バイパス南交差点までの区間のうち、富士見公園交差点から(仮称)富士の杜巡礼の郷公園駐車場入口までの区間を4車線幅に拡幅する工事が行われております。
 また、富士見公園交差点から道の駅交差点までの国道南側については、用地交渉が継続して行われていると伺っております。
 そして、富士見バイパス南交差点付近において国道を横断する福地用水路の改修につきましては、国と共に施工内容や工程などについて協議を進めております。
 同様に先行整備箇所とされている上宿交差点東側の右折レーン設置については、本年度国道南側の右折レーン設置に必要とされる用地の幅を示すための杭の設置や測量の実施に向けた準備を進める予定との連絡を受けております。
 次に、(仮称)「富士吉田南スマートインターチェンジ」から「リフレふじよしだ」及び「ふじさんミュージアム周辺」を「面」として捉えた開発構想とその進捗状況についてでありますが、この地域は、本市の玄関口のひとつでもあり、富士の自然をいかした広域的な観光、交流等の機能を持つ広域交流拠点としての利活用を促進するために様々な事業を展開しているところであります。
 まず、国道138号と(仮称)富士吉田南スマートインターチェンジを結ぶアクセス道路につきましては、本年度末に完成見込みであり、市道明見東通り線の付け替え工事についても令和3年度末までには完了見込みとなっております。これにより、(仮称)富士吉田南スマートインターチェンジから国道や市街地への導線が確保されることとなります。
 次に、リフレふじよしだについてでありますが、その中核をなす道の駅ふじよしだは、年間160万人を超える利用者が訪れる道の駅として、常に人気ランキングの上位にあるなど高い評価をいただいております。一方で、開設から20年近くが経過しており、トイレの老朽化に伴う悪臭などの苦情も寄せられていることから、利用者サービス向上のため、トイレのリニューアルが課題となっておりました。また、(仮称)富士吉田南スマートインターチェンジや国道138号拡幅事業、市道道の駅線の改良工事が完成すると、更なる利用客や交通量の増加が想定され、道の駅へのスムーズな出入口の確保も課題となりました。今回の計画では、これらの解決を行うとともに、来訪者がゆっくり休憩できるテラススペースの設置やレーダードームエリアを人道橋で結び、エリア全体として連携が取れる環境の整備を予定しており、この道の駅リニューアル事業に係る基本設計につきまして、本定例会に補正予算案を上程させていただいております。
リフレふじよしだにつきましては、デザインや機能性をより向上させ、市民はもとより来訪者にも評価される施設を整備し、更なる集客を高め、多くの方々とふれあい、交流を図ることにより、エリア全体の活性化につなげてまいります。
 次に、(仮称)富士の杜巡礼の郷公園の整備についてでありますが、この事業の対象地域には富士山と共に歩んできた本市の歴史・民俗・産業を紹介したふじさんミュージアムや忍野村から流れ込む豊富な湧き水を水源とし、滝つぼから渓流に至る美しい景観を持つ鐘山の滝や光ゴケが自生する洞窟を有する富士見公園までを包括したものであり、本市の自然・文化・歴史を強く感じてもらえる一大エリアを目指し、平成29年度に当該整備事業を開始し、完成は令和4年度末を目指しております。
 いずれにいたしましても、今後リニューアルを予定している道の駅に芝生広場や無料水汲み場、さらにドッグラン広場や富士山レーダードームを含むリフレエリアと御師住宅や旧鎌倉往還の紅葉回廊、そして鐘山の滝などを擁する(仮称)富士の杜巡礼の郷公園エリアの整備が完了し、一体的な活用が図られることにより、当該エリアを訪れた多くの方々に食事や買い物を楽しんでいただくとともに、文化や自然及び歴史に触れていただくことはもとより、癒しも体感いただける大変魅力あふれるエリアになるものと確信しております。
 次に、中原歩道橋上市道団子石中原線についてでありますが、横山議員御質問のとおり、道路幅員の狭い場所があることから、車両や歩行者の通行が不便であり横町バイパスへの流出入にも支障をきたしている状況であることは私も認識しております。
 また、当該路線の利便性を高めるための要望も数多く地元住民からいただいております。
 そのような状況の中、現在、当該路線に隣接している市営西吉田団地においては解体撤去作業を行っており、併せて、その敷地について境界確認作業を実施しております。
 こうしたことから、横山議員御質問の市道団子石中原線の整備等につきましては、利用される住民の利便性の確保に向け、調査検討を進めてまいります。
 以上、答弁といたします。
≪道路行政について2回目質問≫

 標題1、道路行政について2回目の質問をいたします。
 国道138号の拡幅工事でありますが、市長答弁通り既に先行区間の工事が始まっていることから市民の多くが知るところであり、また関心も高いと思われます。よって今後も適時、進捗状況等を市民に広く周知していただきたいと思います。また、(仮称)「富士吉田南スマートインターチェンジ」設置、さらに国道138号への接続道路も順調に進んでいるようで、私個人としてもその完成を心待ちにしており、この道路の完成によって本市への流入経路が劇的に変化する様が手に取るように分かります。引き続き市長には関係各所と緊密に連携し、供用開始に繋げていただきますようご尽力をお願いします。
 しかしながら、国道138号の拡幅に伴って現時点においてなお、市民はもとより私が確認したいことがいくつかあります。
 まず一点目として、国道138号の拡幅計画時点で持ち上がった構想で、いわゆる「門前町構想」です。これは拡幅された国道138号と平行に北口冨士浅間神社付近から西念寺あたりまでを歴史的景観に即して門前町を模したエリアにするという構想で、新聞でも取り上げられ、行政も地元住民と勉強会を行い、構想開始から約10年余りたつわけですが、この「門前町構想」はいったいどうなっているのか進捗状況を市長にお尋ねいたします。
 二点目として、私が平成26年6月定例議会で質問した市立病院へのアクセスの件です。現在も市立病院へのアクセスは非常にわかりづらく、アクセス路も貧弱であることは何ら変わっていません。この時の質問への答弁で市長は「当該病院は重要拠点でもあるので、検討委員会の中で検討され、地域住民の意見を聞き、国道138号拡幅整備後は容易に市立病院へ誘導できる道路整備を行って参ります」と述べられています。アクセス路はともかく、私の感じたところでは案内板の設置もいまだ改善されていないように見受けられます。現実的に国道138号の道路拡幅が迫ってきた今、市立病院へのアクセス案内についてどのような対策が進んでいるのか、またアクセス路についての進捗も市長にお尋ねいたします。
 三点目として、市長の「リフレふじよしだ」、「ふじさんミュージアム周辺」及び (仮称)「富士の杜巡礼の郷公園」にかける熱意はよく伝わってきました。将来、本市にとっても南の玄関口として重要拠点となりうる当該地域の整備は粛々と行っていただきたいと思います。しかし、各拠点を点として見ると素晴らしい構想ですが、私が常々質問しているように「面」として考えた場合はどうでしょうか?国道138号の拡幅に伴って当該地域は幅広い道路によって分断されてしまいます。平成26年6月の定例議会で「道路を横断する地下道が必要ではないでしょうか」と質問したところ、市長は「地下道整備は現実的ではない」と述べられた後、発想を転換して「単にエリアを結ぶだけではなく、富士山の眺望を最大限生かしながら、各エリアへのアプローチができるように地形的、技術的な検証を含め、現在検討しております」と答弁されています。私はこの「富士山の眺望を最大限生かしながら」という市長答弁を心強く感じましたが、その後の検討結果はどのようになっているのか市長にお尋ねいたします。
 次に、中原歩道橋上市道団子石中原線についてですが、市長答弁にある「調査検討を進めてまいります」ではスピード感がまるで伝わってきません。市長も認識している通り、当該道路のことは市民からも数多くの要望があります。そこで、市営西吉田団地の解体作業が終わった今、そして、その敷地境界の確認作業を実施している今こそ市長には具体的な道筋を示していただき、その問題解決の方法を市長がどのように考えているのかを再度答弁をお願いいたします。
以上で標題1、道路行政についての2回目の質問を終わります。
《横山勇志議員 第1標題2回目の質問に対する答弁》

 横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
 まず、国道138号拡幅に合わせた沿道のまちづくりにおける門前町構想についてでありますが、慶應義塾大学の知的支援を受ける中で、平成26年度から北口本宮冨士浅間神社及び西念寺大門周辺を重点対象地域として、歴史的・文化的資産をいかしながら市民と観光客が交流する新たなまちづくりをテーマとした調査研究に取り組んでおります。この調査研究においては、学術的な研究、歴史的な掘り下げを行いつつ、現況と拡幅後のエリアイメージの作成を行い、将来ビジョンの検討へ向けたエリアの特性と課題についての分析を行っております。
 昨年度は、学生と地域の方との西念寺大門への行燈づくりワークショップ、浅間神社前休憩所設置に係るフィールドワーク、さらには地域の方々の国道拡幅についての意識の醸成を図ることを目的に、住民勉強会などを行っております。
 しかしながら、この門前町構想につきましては、地域住民はもとより、民間の活力も非常に重要な要素となっており、その実現には計画されている周辺道路や沿道の用地利用など多くの課題や時間もかかることから慎重に取り組む必要があるものと考えております。先ほど答弁申し上げましたとおり、国道138号の先行整備区間や交差点改良も着実に進みつつありますので、今後、当該区間の4車線化工事の進捗状況に応じて、門前町構想の規模、形態等について調査研究を行ってまいります。
 次に、市立病院へのアクセスについてでありますが、私も、現状の国道138号と市道城山東2号線の流出入口は、国道北側に歩道もなく、その交差部がわかりづらく、一部狭い箇所があるため、往来が難しい状況であると認識しております。新たな国道拡幅整備計画では、広い歩道が設置され、車から見る左側の空間が開けるため、交差部の視認性が大きく改善されるとともに交差点の隅切りや狭あい部分の解消を行うべく国と協議を続けております。また、市立病院への誘導看板設置につきましても、設置主体となる市立病院及び関係機関との協議を行い、対応してまいりたいと考えております。
 次に、国道138号を挟んだリフレふじよしだと(仮称)富士の杜巡礼の郷公園との連結についてでありますが、平成26年6月定例会における横山議員からの地下道の整備についての御質問に対し、この二つのエリアには高低差があり、地下道を設置することは利用者の利便性を考慮しても現実的ではないこと、また、富士山の眺望をいかすことにより、アプローチそのものを観光の資源として整備できないか検討していることについて答弁をさせていただきました。
 その後、国道138号と市道道の駅線、市道明見東通り線が交差する(仮称)道の駅交差点部分において、歩道橋の機能と眺望を楽しむなど広場の機能とを併せ持った歩行者専用の高架構造物の整備について検討を行ってまいりました。しかしながら、国道138号の拡幅に伴う(仮称)道の駅交差点の道路幅や通行する大型車との干渉を避けるための橋桁の高さが必要となること、両エリアの高低差を解消するためには非常に大きな構造物となること、このような構造物は様々な方々が利用することから、階段、スロープ、エレベーターなどの設備が必要となり、設置場所の確保や建設費、維持管理費が莫大になると想定されます。さらに、高架構造物を設置した場合の実際の眺望や国道上に設置されることによる周辺景観への影響なども考慮いたしますと、歩行者専用の高架構造物を整備することは難しいものと判断いたしました。
 当該地域は、4車線となる国道138号を挟む二つのエリアではありますが、市道道の駅線の改良、市道明見東通り線の付け替えを行う中で、国道と市道の歩道舗装に統一性を持たせ、景観に配慮した空間の演出などにより、相互に利用しやすい環境となることから、先ほど答弁申し上げましたとおり、当該地域は魅力あふれるエリアになるものと確信しております。
 次に、中原歩道橋上市道団子石中原線についてでありますが、これまで当該路線の利便性に係る要望を地元住民の方々からいただいておりましたが、隣接する土地には市営西吉田団地の建物等があったため、道路拡幅の調査等が実施できない状況でありました。
 現在、市営西吉田団地の解体撤去作業をしており、併せてその敷地について境界確認作業を実施しております。当該路線の整備等につきましては、利用される住民の利便性や安全性が高まるものと考えております。今後、地元住民の御協力をいただく中、要望に最大限近づけられる計画が策定できるよう、来年度から国土交通省、山梨県警察等の関係機関との調整等を行う中で、調査検討業務委託を進める予定であります。
 以上、答弁といたします。
≪道路行政について3回目質問≫

標題1、道路行政について3回目の質問をいたします。
 まず門前町構想についてですが、現在の状況については良くわかりました。今後も国道138号拡幅を念頭に地域住民と協議を重ね、着実に前進しますよう取り組んでいただきたいと思います。私も本件については期待もしておりますので、今後、おりを見て質問させていただきます。
 次に市立病院へのアクセスですが、市立病院へのアクセス道路については国道138号拡幅の状況を鑑み、当該病院へ楽にアクセスできるよう、国と協議を続けてください。しかしながら、市立病院への案内看板については国道138号拡幅の件と関係なく実施できるはずだと思います。市長答弁の中で「交差点の隅切りや狭あい部分の解消を行うべく国と協議を続けております。また市立病院への誘導看板設置につきましても、設置主体となる市立病院及び関係機関との協議を行い、対応してまいりたい」と述べられています。この答弁では国道138号拡幅まで案内看板の対応をしないように感じられます。また、当該病院は「災害拠点病院」として認定されていることから、私は案内看板の設置は早急な対応が必要だと思います。振り返れば、私が平成26年6月の定例議会の中で市立病院への案内看板に触れてから6年余り経過していることになり、その間にも改善が見受けられません。そこで、市長に改めて質問いたします。私は、防災・災害の面からも土地勘のない人たちにも分かりやすいよう、当該病院への案内看板を早急に設置するべきだと思いますが、市長の考えをお聞かせください。
 続きまして「リフレふじよしだ」と(仮称)「富士の杜巡礼の郷公園」の連結についてですが、私は「地下道」もしくは市長発言の「富士山眺望人道橋」の設置に期待をしておりましたが、物理的に当該地域を結びつけることが難しいということは残念なことですが、理解をしました。しかしながら、当該地域を「面」として有効活用することは将来の本市にとって有意義であることに変わりありません。市長答弁にあるよう「景観に配慮した空間の演出などにより、国道138号と市道明見東通り線が相互に利用しやすい環境を整え、魅力あるエリアを創出」してくださるよう切望いたします。
関連して、(仮称)「富士の杜巡礼の郷公園」についてですが、私も鐘山の滝周辺を散策してみました。水量たっぷりの滝はマイナスイオンが心地よく感じられ、まさに本市にとって貴重な資源だと感じた次第です。そこで市長には(仮称)「富士の杜巡礼の郷公園整備事業」は令和4年度末に完成を目指して取り組まれているようですが、鐘山の滝を含む周辺エリアにかける市長の思いをお聞かせください。
 最後に中原歩道橋上市道団子石中原線についてですが、当該道路は地元住民の懸案でもあり、私も同地域に住む住民として一日も早い整備実施を期待しております。地域の安心・安全のためにも市長にはご尽力してくださるよう重ねてお願いいたします。
以上で標題1、道路行政についての3回目の質問を終わります。

《横山勇志議員 第1標題3回目の質問に対する答弁》

 横山議員の3回目の御質問にお答えいたします。
 まず、市立病院への誘導看板設置についてでありますが、本院は、富士北麓地域における唯一の自治体病院として、高度医療や救急医療などを担うとともに、大規模災害時における災害拠点病院としての役割をも担っております。
 こうしたことから、本地域を訪れる多くの観光客等の皆様にもわかりやすい誘導看板の設置は、非常に重要な役割を持つものと認識しております。しかしながら、国道138号からのアクセス道路への誘導看板の設置につきましては、現在の流出入路が狭く、危険性を伴うことから、まずは富士見バイパスからの誘導看板の設置について関係機関等と協議を行い、早急に設置するよう努力してまいります。
 次に、鐘山の滝を含む周辺エリアについてでありますが、鐘山の滝は、忍野村から流れ込む豊富な湧き水を水源とし、滝つぼから渓流に至る美しい景観を持ち、古くから市民の憩いの場所として親しまれてきました。しかしながら、滝周辺は、専用駐車場もなく、入口のわかりにくさなどから知る人ぞ知る、隠れた地域資源でありました。
 私も鐘山の滝については、以前から本市における水辺の貴重な資源であると認識しており、先日、改めて現地を確認し、その思いを更に強くしたところであります。
 そこで、この素晴らしい地域資源である鐘山の滝をこれまで以上に親しめるスポットとして新たにお見せするために、(仮称)富士の杜巡礼の郷公園整備事業において整備を進めているところであります。
 その内容といたしましては、新たに整備する公園内の「桜ゾーン」、「モミジゾーン」のそれぞれを通る回遊路により、鐘山の滝への歩みを進めることができ、滝周辺では新たに設置する眺望用のウッドデッキから、その風景を愛でることができます。
 また、このエリアにおけるその風景は、「春には桜」、「夏には涼風」、「秋には紅葉」、「冬には雪景色」と一年を通して自然の四季彩を享受することができるとともに、ライトアップなど幻想的で優雅な演出を行うことにより、日中だけでなく夜間においても、癒し、潤い、彩りといった安らいだ雰囲気を感じることができる公園として、市民の皆様だけでなく、県内外を始め、より多くの方々に御利用いただけるものと考えております。
 一方、新型コロナウィルス感染症の感染拡大は住民生活に大きな影響を及ぼしており、社会は今、コロナ禍による閉塞感からの脱却やウイズコロナ社会での生活様式の在り方について模索している状況であり、その一つとして、ワーケーションが注目されております。
 本市は、富士山の雄大な裾野に広がる豊かな自然環境にあふれ、ワーケーションにおいても最高の適地であるとの評価も得ていることから、鐘山の滝を含む(仮称)富士の杜巡礼の郷公園は、ワーケーション等様々な場面でも御利用いただけるものと考えております。
 今後におきましても、横山議員御発言のとおり、リフレエリア、富士散策公園などの周辺エリアも含め、面として一体的な事業の展開に取り組んでまいります。
 以上、答弁といたします。

 

今年はコロナ禍で大変な思いをした人も多いと思います。これを契機にアフターコロナという言葉も良く聞かれます。これからは、私ども議会も行政の在り方にも変化があるかもしれません。市長におかれましては、これからも住民目線第一に考えリーダーシップを発揮いただきたいと切望します。
これで私の一般質問を終わらせていただきます。
ご清聴ありうがとうございました。