≪令和4年6月定例議会(2022年6月)横山勇志一般質問≫
令和4年6月定例議会において一般質問をさせていただきます。
まず、最初にひとこと触れておかなければならないことがあります。それは、穏やかな日常の中、突如としていわれなき侵攻を受け、理不尽にも蹂躙され犠牲となったウクライナの人々に深い哀悼の意を表すとともに、一日も早くかつての日常を取り戻せることができるよう切に願っておりますことをこの場を借りて、ひとこと添えておきたいと思います。
さて、私が今回質問することは「持続可能な経済対策について」「企業誘致について」「子どもたちの安心・安全への取り組みについて」の3点を市長にお伺いしたいと思います。
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≪持続可能な経済対策について1回目質問≫
標題1、持続可能な経済対策について1回目の質問をいたします。
思い起こせば約2年半前に始まった新型コロナウイルス感染症、いわゆるCOVID-19が日本に上陸し国内に勢力を広げ始め、有名人が感染し亡くなったという事実と相まって人々は大きな不安感に遭遇してきました。あれから今日まで「いつ終わるとも思えないコロナウイルスとの戦いの日々の中」で世界はもとより、私たちの身近でもかなり浸透してきました。もちろん、行政も手をこまねいていたわけではありません。何とか人々の暮らしが疲弊しないように、また経済活動が持続するようにと、あらゆる施策を実行してきました。例えば国の行った施策として、国民一人ひとり一律に10万円の家計支援を目的とした「特別定額給付金給付事業」。また感染症拡大により大きな影響を受けている事業者に対しては、事業の継続や再起を促すよう事業全般に広く使える「持続化給付金制度」等、記憶に新しいと思います。
一方、我が市に目を転じてみれば、国に先んじてすみやかに実行された市民一律1万円の「コロナ撲滅支援金給付事業」、市内で事業を営む事業者や市民に対する地域支援の一環として、市内の登録店舗で使用できる地域流通感謝のチケットとして三度にわたる「七福来券」の配付、さらには本市出身の学生などに対して地元の食料品などの支援物資を送った「コロナに負けるな!ふじよしだ若者エール便」など、市長ならびに職員を含め関係者の方々には大変感謝しております。
しかし、ようやくコロナウイルスとの共存が叫ばれるようになり、アフターコロナまたはウィズコロナの議論の入り口に立ったこの時期にウクライナで事変が勃発しました。未だ先の見えないこのウクライナ情勢と、これを契機とした世界規模の物資不足やインフレなど、私たちを取り巻く複雑に入り組んだ環境に不安材料が多々あると感じるのは私だけではないはずです。
そこで、アフターコロナまたはウィズコロナを見据えた本市の情勢について、市長はどのように考えておられるのか、お聞きいたします。
以上で標題1、持続可能な経済対策について1回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第1標題1回目の質問に対する答弁》
答弁に先立ちまして、ロシア連邦からの軍事侵攻により尊い命を失われたウクライナの人々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、1日も早くこの悲しい争いが収束し、世界に平和が訪れることを願っております。
それでは、横山勇志議員の持続可能な経済対策についての御質問にお答えいたします。
一昨年に発生しました新型コロナウイルス感染症は全世界で猛威を振るい、世界の経済活動に大打撃を与え、本市においても市民生活が大きな影響を受けるとともに、地域経済は長期にわたり停滞することとなりました。
新型コロナウイルス感染症は、変異株や派生型の発生を繰り返し、いまだに収束のめどが立っていない状況であります。
市民の皆様におきましては、様々な自粛生活を強いられる日々が続き、市内における経済損失も計り知れないほど大きくなっております。本市といたしましては、長引くコロナ禍を必死で耐える市民の皆様や事業者の皆様を全力で支援するため、これまで「新型コロナウイルス撲滅支援金」を支給するとともに、飲食店を応援する「みんなのエール食券」や3度にわたる「七福来券」の発行を行い、各種公的貸付資金の利子補給など、情勢に応じた施策を積極的に講じてまいりました。
しかしながら、長引くコロナ禍における地域経済の停滞に加え、本年2月に突如として始まったロシア連邦によるウクライナへの軍事侵攻は、国際物流の更なる混乱や物資の不足を助長し、併せて金融施策の格差による円安や原油価格・物価の高騰など、様々な社会環境の変化により、市民生活に大きな打撃を与えております。
横山議員御質問のアフターコロナ又はウィズコロナを見据えた本市の情勢についてでありますが、新型コロナウイルス感染症対策も3年目に入り、ワクチン接種が進む中で、感染者数に一喜一憂するのではなく、経済活動との両立やマスク着用基準の緩和など、行動要件の見直しが進んでおります。また、外国人の入国に関しましても、今月から段階的に緩和されることが日本政府から示されたところであります。
本市におきましても、アフターコロナ又はウィズコロナを見据え、経済活動の回復を重視していく中で、市民の皆様や事業者の皆様を全力で支援すべく、今後につきましても、社会情勢を注視しながら適切な対策に取り組んでまいります。
以上、答弁といたします。 以上、答弁といたします。 |
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≪持続可能な経済対策について2回目質問≫
標題1、持続可能な経済対策について2回目の質問をいたします。
市長答弁を拝聴いたしましたところ、現在の社会情勢ならびに今後予測できうる情勢の変化の認識に私の考えと大きな違いは無いと思います。
そこで以上の認識を前提に、市民生活に最も影響が及びそうな具体例を挙げたいと思います。それは、電気・ガス等のエネルギー関連の値上げ、はたまた原油高や穀物の値上げに反応した食料品等の値上げ、など帝国データバンクがまとめた食品主要105社対象の調査によると、今年の値上げ品目は予定も含んで5月の段階で既に8385品目、6〜7月の値上げ予定だけで3104品目となるそうです。そして、これから秋に向けてさらに様々な物資の値上げが予想されていることは市長もご存じかと思います。市民にとっては不安どころか事実として重く受け止めるしかない状況です。
そこで私は、このタイミングで少しでも市民の生活が楽になるように持続可能な経済対策を行うべきだと考えています。もう少し具体的な言及をすると、これから秋冬に向けて様々な物資の値上げが予想されます。そこで、一律に全市民を対象とした現金給付を含めた経済支援が最も良い経済対策だと私は考えます。
市長におかれましても、少しでも市民の不安感を和らげるよう、速やかな現金給付を含めた経済支援を検討するべきだと思いますが市長の考えをお聞きいたします
以上で標題1、持続可能な経済対策について2回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第1標題2回目の質問に対する答弁》
横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
世界的な原材料価格の高騰を反映し、国内では、物価上昇の波が押し寄せており、国内の企業物価指数は、昨年3月以降1年3か月連続で前年の同じ月を上回っている状況にあり、企業は、仕入価格の上昇を吸収しきれずに消費者向けの製品においても値上げを行う動きが広がり始めております。
横山議員御発言のとおり、新型コロナウイルス感染症の影響による地域経済の低迷に加え、原油価格・物価の高騰により、市民生活に大きな影響が出ており、今後も様々な商品の値上がりが予想されることは、私も認識しております。
こうした状況を受け、今般、国の総合緊急支援対策において、地方創生臨時交付金のうち「コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分」が創設され、「地方公共団体が実施する、生活に困窮する方々の生活支援や、学校給食費等の負担軽減など子育て世帯の支援、また、農林水産業者や運輸・交通分野を始めとする中小企業者等の支援といった取組をしっかりと後押しする。」とされており、コロナ禍において原油価格・物価高騰に直面する生活者や事業者に対して、自治体が実施する事業に活用することが可能となっております。
本市におきましては、これまでにも、コロナ禍における市民への生活支援・事業者支援として、「新型コロナウイルス撲滅支援金」の支給や「七福来券」の発行など、情勢に応じた施策を積極的に実施してきておりますが、このような緊急事態に対応すべく、市の貯金にあたる本市の基金につきましては、しっかりと積み増しを行い、本市が機動的な財政出動を確実に実施できる体制を整えているところであります。
今後におきましては、コロナ禍やウクライナ情勢による大変厳しい社会経済情勢や現在の本市の財政状況も踏まえる中で、コロナ禍における原油価格・物価高騰に係る経済対策につきましても、生活に困窮する方々、子育て世帯、農林水産業者や運輸・交通分野を始めとする中小企業者等にとどまらず全ての市民を対象にした有効な支援策を、積極的に取り組んでまいります。
以上、答弁といたします。 |
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≪企業誘致について1回目質問≫
標題2、企業誘致について1回目の質問をいたします。
私は議員としての矜持を貫きながら、日々議員活動を行っております。特に、次代を担う子どもたちが将来ここ富士吉田に笑顔で帰ってこられる環境整備の構築について、日頃から考えを巡らせ取組んでいるところであります。そのような中、一昨年から現在に至るまでの新型コロナウイルス感染症の流行は、誰一人望んだことではないのですが、このことが労働環境の変化を10年位は早めたのではないかと思っております。具体的にはテレワークの普及とそれに伴う地方への分散化です。このような環境変化の中、現在は他の地域もテレワーク環境を目玉とした企業誘致を積極的に行っています。本市は首都圏に近く、自然環境や生活環境に恵まれた地域というアドバンテージがあることは、私の過去の一般質問においても何度か指摘してきたとおりです。そこで、こうした地域特性を生かした企業誘致活動を推進するために、本市として取組むべき施策や事業、また課題等について、市長の見解をお聞きしたいと思います。
また個々の具体的な案件として、現在市が取り組んでおられる企業誘致の進捗状況を市長にお尋ねいたします。
以上で標題2、企業誘致について1回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第2標題1回目の質問に対する答弁》
企業誘致についての御質問にお答えいたします。
まず、企業誘致活動を推進するために、本市として取り組むべき施策や事業、また課題等についてでありますが、横山議員御発言のとおり、本市は都心から100キロメートル圏内に位置しており、アクセスに優れ、富士山の麓に位置する他に類を見ないすばらしい自然環境、生活環境に恵まれた地域でありながら、都心に比べ立地のコストが安いことから、企業の誘致には良好な立地条件である地域と考えております。
企業誘致は、新たな雇用を生むことから、定住人口が増加するとともに地域経済が活性化し、法人市民税、固定資産税等の税収が増加するなど、市の発展に重要な役割を果たすものであり、企業誘致を推進するために、進出企業に対する助成金の支給や固定資産税の優遇措置を実施しております。
また、企業を誘致するにあたり、大きな課題となるのが事業用地の確保でありますが、本市では、市内の不動産事業者や開発事業者、金融機関との連携による事業用地の確保に向けた「富士吉田市企業立地促進ネットワーク」を活用し、土地、建物の情報を共有しております。さらに、事業用地としての活用を希望する私有地を登録する「富士吉田市企業誘致等私有地土地活用登録制度」を整え、企業の要望に合致する土地の確保に努め、本市に企業が進出しやすい環境を整備する等、積極的に企業誘致に取り組んでおります。
こうした取組の成果といたしまして、この3年間に、富士実装株式会社、株式会社吉村製作所、吉田精工株式会社、株式会社友桝飲料、エヌジーケイ・セラミックデバイス株式会社等が操業を開始しており、今後におきましても、新たな企業の誘致活動を積極的に推進してまいります。
次に、本市が取り組んでいる企業誘致の進捗状況についてでありますが、現在、株式会社ビックカメラの子会社である株式会社ビックライフソリューションが、飲料水宅配サービスの年内提供を目指し準備を進めているとともに、本市に蒸留所の開設を予定しているSASAKAWA WHISKY株式会社につきましては、着々と準備が進められているところであります。
また、大型産業集積エリアと位置付けた東富士五湖道路富士吉田インターチェンジ周辺地域につきましては、民間主導により剣丸尾西土地区画整理事業が実施されており、現在もこのエリアへの進出を検討する企業と交渉をしていると伺っております。このエリアは、本市地域経済の活性化にとって、極めて重要な場所でありますので、今後におきましても、剣丸尾西土地区画整理組合と連携し支援をしてまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
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≪企業誘致について2回目質問≫
標題2、企業誘致について2回目の質問をいたします。
市長答弁から市長の思いと市が現在行っている事業の進捗状況は理解できました。市長並びに関係者の皆様のご尽力に感謝しつつ、引き続き積極的な企業誘致を進めていただきたいと思います。しかし、ただ一点だけ市長にお聞きしたいことがあります。それは、1回目の質問でも触れた通り、会社や事業の分散化に伴うテレワーク等の新しい働き方がすでに始まっているという事実に対してどのように向き合うのかということです。具体的に言い換えますと、本市にテレワーク等の新しい働き方の拠点を移したいと思っている企業や個人に対してどのような企業誘致を考えておられるかということです。さらに具体的な例を挙げますと、通信環境のインフラ整備、今以上に利便性の高い交通網の充実、仕事以外の過ごし方を有意義にする環境整備、テレワークや分散オフィスを推奨する優遇措置など、従来の企業誘致の方針の枠組みから外れた部分も多々あると思います。市長は今後このような新しい働き方に対する企業誘致をどのように進めていくつもりなのかお聞きしたいと思います。
次に剣丸尾西土地区画整理事業についてどうしても触れざるを得ません。私が企業誘致の一般質問の中で本件に初めて触れたのが平成27年12月定例議会の中でしたので、実に6年半以上経っていることになります。市長答弁にありましたように、この事業は民間主導で行われていますが、本市にとって重要な場所でもあり、市長も長年にわたって支援を続けてきたわけですからもう少し具体的な進捗状況と時間のかかっている理由を市長に改めてお聞きしたいと思います。
以上で標題2、企業誘致について2回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第2標題2回目の質問に対する答弁》
横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
まず、テレワーク等の新しい働き方に対する企業誘致についてでありますが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、働き方の多様化、テレワークの普及など、都心におけるオフィスワーカーの働き方は著しく変化しております。
本市は、東京圏から2時間以内にアクセスが可能であり、市街地がコンパクトに収まっている利便性に加えて、世界的に知名度の高い富士山との景観を有していることから、観光客のみならず、テレワーカーの拠点としても非常に高いポテンシャルを秘めており、現在、本市で支援をいたしましたサテライトオフィスにおいては、テレワーカーの受入れ実績が年間延べ2,000件を上回っております。
このような中、本市では、国の「デジタル田園都市国家構想」に基づき、本年度より「富士吉田市まるごとサテライトオフィス事業」を展開しております。
この事業の具体的な取組としては、富士山駅ビル「Q−STA」の2階に拠点となるコミュニケーションハブ「ドットワークplus」を整備中であり、施設内にはコワーキングスペースやイベントスペース、展示ブース等を用意し、テレワーカーと市民の交流やコーディネーターによるビジネスマッチングを生み出す仕組みづくりを行っております。
また、市内の様々な場所にワークスペースを開設し、市内のどこでもテレワークができる環境を整えるため、空き時間や空きスペースを活用したい施設や店舗とワークスペース提携を進めており、これまでに市内約20か所の施設等と提携を行い、来月末までには合わせて30か所に増やす予定であります。
このように、ドットワークplusに来ていただいたテレワーカーを市内に分散させ、交流を促すことで、東京圏の企業と地元企業とのビジネスマッチングや市内の飲食店、観光スポット等の利用者数の増加が期待でき、さらに、複数の事業者がワークスペースやオフィスをシェアすることで、市内をまるごとサテライトオフィス化し、関係人口の創出、テレワークを活用した企業進出や従業員の移住定住を図るなど、地域の活性化にもつなげていきたいと考えております。
今後も市内に埋もれた新たなスポットや空き家・空き店舗等の発掘やテレワーカーに向けたシェアサイクル、カーシェアなどの手軽な交通手段の導入、電子地域通貨やポイント制度などの仕組みの構築等を検討し、事業を拡大してまいります。
また、企業誘致につきましては、先ほど答弁申し上げましたとおり、市の発展に重要な役割を果たすものであることから、積極的に取り組んでおり、その取組の一つといたしまして、山梨県の制度と連携した富士吉田市企業立地促進助成金を整備しております。具体的には、本市に新たに進出を希望する様々な企業に対して、条件に照らし合わせ助成金を交付するなど支援策を講じることや、県外から本社機能の一部を担う事務所等を本市に整備する事業者に対しては、その物件の改修費の一部を助成しております。
今後におきましても、現状の制度に適合させ、それぞれの企業に対して有効な支援を実施するとともに、新しい働き方に対する誘致企業への支援に対しては、関係機関等と協議を進め、立地条件等を確認しながら本市として最大限の支援を図ってまいります。
次に、剣丸尾西土地区画整理事業の進捗状況についてでありますが、対象用地の利用計画イメージを策定し、様々な企業等へアプローチを行い、進出企業を募ってまいりましたが、対象用地が広大であることや、近年では新型コロナウイルス感染症などにも影響され、営業活動が厳しい状況もあり、結果として事業認可を得るまでの成果を上げることができず、現在に至っております。
このような状況であることから、令和2年度からは、都市基盤部と企業誘致の窓口である産業観光部との支援体制を構築し、組合との連携を更に強化する中で、事業の進捗を図ってまいりました。
こうした中、昨年10月に国土交通省観光庁の事業である「上質な宿泊施設の開発促進事業」への公募申請を行い、本年3月に事業対象の自治体等に選定されました。
この事業の概要でありますが、ポストコロナにおいてもインバウンドには大きな可能性があり、上質な宿泊施設の誘致に意欲的な自治体等と宿泊施設運営会社の適切なプレーヤーを引き合わせる場を提供し、地方での上質な宿泊施設の開発を促進するものです。
あくまでも開発促進に対しての宿泊施設運営会社等とのマッチング事業ではありますが、一つのきっかけとして対象用地を広く周知することにより事業の進捗が図られるものと考えており、本年3月の選定後、対象用地に興味を示した企業とのマッチングを実施しております。
いずれにいたしましても、本市といたしましては、このような国・関係機関等の情報収集に努め、組合事業の新たな可能性を引き出す事業を提案できるよう引き続き剣丸尾西土地区画整理組合と連携し、支援をしてまいりたいと考えております。
以上、答弁といたします。
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≪子どもたちの安心・安全への取り組みについて1回目質問≫
標題3、子どもたちの安心・安全への取り組みについて1回目の質問をいたします。
平成26年6月定例議会ならびに平成30年9月定例議会の一般質問にて子どもたちの通学路へ防犯カメラを設置することに対して市長から前向きな答弁とともに富士吉田警察署や学校とも協議の上、実際に防犯カメラが取り付けられました。現在、市内15カ所に設置された防犯カメラが登下校時の子どもたちの安心と安全を担っていると伺っており、市長ならびに関係者の皆様には大変感謝しております。
しかし、実際には優先順位の高い場所から配置された経緯もあり、子どもたちの通学路はもちろんの事、さらに広義な防犯や捜索といった観点からもまだまだ不十分であり全通学路を網羅していません。昨今の全国ニュースを見る限り、残念ながら地域の安心と安全が担保された世の中で無くなってきていることは明らかで、やはりもう少し予算をかけてでも防犯カメラの設置台数を増やすべきだと感じますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。
また、防犯という観点から行うべき具体案もまだまだ行政には残されているはずです。例えば私も参加しているのですが、子どもたちの登下校時に行うスクールガードや青色防犯パトロールの強化・改善など、市長も公約で掲げておられる安心・安全をどのように進めていく考えなのかお聞きしたいと思います。
以上で標題3、子どもたちの安心・安全への取り組みについて1回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第3標題1回目の質問に対する答弁》
子どもたちの安心・安全への取組についての御質問にお答えいたします。
まず、防犯カメラにつきましては、登下校時の子どもたちの見守り、犯罪被害の未然防止と事件の早期解決を図り、市民生活の安心・安全を確保するため、富士吉田警察署や学校、PTAと協議の上、通学路を中心に市内15か所に設置したものであります。
この防犯カメラの運用におきましては、個人情報の保護に関する安全管理措置として「富士吉田市街頭防犯カメラの設置及び管理運用に関する要綱」を定め、原則として映像の目的外利用等を禁止し、保存期間を制限するなどの厳格なルールにより個人情報の保護との調和を図ることで、市民生活の安心・安全を確保してまいりました。
現在、防犯カメラは設置から2年が経過したところでありますが、不審者情報が設置前に比べて半減したことは、コロナ禍で人流が抑制されていたことを加味しても、防犯カメラが地域の目を補完する役割を十分に果たしており、不審者の抑制につながっていると改めて認識しております。
御質問の防犯カメラの増設についてでありますが、不審者情報等の犯罪件数の推移や犯罪抑止効果等についての総合的な検証を今後も継続し、警察署を始めとする関係機関と緊密な連携を図る中で、必要に応じて設置してまいります。
次に、スクールガードや青色防犯パトロール車の強化・改善についてでありますが、市内小学校においては、子どもたちが安心して登校できるよう、不審者の警戒や交通安全の確保などを目的とした「スクールガード」と呼ばれる見守り隊が組織されております。この活動につきましては、ボランティアで行っていただいており、改めて感謝申し上げる次第であります。
今後も、子どもたちの安心・安全を見守ることの大切さを一人でも多くの方に御理解いただき、安定的な見守り活動が行っていただけるよう広く周知してまいります。
また、青色防犯パトロールにつきましては、現在、パトロール専門の職員2名が専用車両1台により、平日の午後2時から午後8時まで、市内通学路を中心に1日約60キロメートルの距離を巡回しております。
平成18年度の青色防犯パトロール導入以降、市内における刑法犯の認知件数は減少傾向にあり、青色防犯パトロールは、犯罪防止の観点から重要な役割を担っていると認識しております。今後につきましては、警察署と協議のうえ、一部の公用車にも青色防犯パトロール車の機能を持たせることにより、更なる見守りの目を増やしていく取組を進めてまいります。
いずれにいたしましても、子どもたちの安心、安全を確保するために、今後も引き続き見守り活動を積み重ねながら、地域の連帯感を強めコミュニティの活性化を図るとともに、防犯カメラによる地域の見守りや車両を活用した広範囲な巡回など総合的に取り組んでまいります。
以上、答弁といたします。
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≪子どもたちの安心・安全への取り組みについて2回目質問≫
標題3、子どもたちの安心・安全への取り組みについて2回目の質問をいたします。
市長答弁を拝聴し、防犯カメラを設置したことによって不審者情報が減った事実を素直に喜ぶとともに、市長並びに関係者の皆様には感謝いたします。しかし、市長答弁の熱意と私の熱意とでは若干のずれがあるように感じます。市長答弁では「カメラの増設は警察署を始めとする関係機関と緊密な連携を図る中で、必要に応じて設置してまいります」と答弁されておられますが、私は今の時勢を鑑みるに「早急に増設するべきだ」と考えております。市長も防犯カメラを設置したことによって一定の効果があったと感じておられるなら、早急に予算化して防犯カメラの増設を行うべきだと思いますが市長の考えをお聞きいたします。
次にスクールガードに付いては一言あります。市長答弁では「スクールガードのボランティアの皆様には感謝している」と触れるに留まっておりますが、私は、本市を陰で支えておられるボランティアにもっと配慮した行政であって欲しいと思っております。市長には防犯ボランティアの皆様に対して「参加して良かった、もっと参加したい」と思えるような施策を考えていただきたいと思うのです。具体的には防犯ボランティアの募集と成果など、広報はもちろんポスター等の掲示物を作成し広く周知させ、市民と行政が意識を共有させることで市長公約でも触れておられる「地域の安心と安全」にさらなる関与が期待できると思いますが市長の考えをお聞きしたいと思います。
最後に青色防犯パトロールについてですが、私は市長答弁にあるような専用車両1台では圧倒的に少ないと感じています。市長も「青色防犯パトロールは、犯罪防止の観点から重要な役割を担っていると認識しております」と考えておられるなら、青色防犯パトロール車の数を早急にも増やすべきだと思いますが市長の考えをお聞きいたします。
関連して市長は「公用車に青色防犯パトロール車と同様の機能を持たせる」と答弁されましたが、これは先の青色防犯パトロール車の数を増やすことの1つのアイディアだと思いますが、例えば全体の車両の数は何台で、どのような運用で、どのように巡回するのか、もう少し具体的な考えをお聞きしたいと思います。
以上で標題3、子どもたちの安心・安全への取り組みについて2回目の質問といたします。
《横山勇志議員 第3標題2回目の質問に対する答弁》
横山議員の2回目の御質問にお答えいたします。
まず、防犯カメラの増設についてでありますが、不審者情報等の犯罪件数の推移や犯罪抑止効果等について、警察署を始めとする関係機関の御協力をいただきながら、総合的な検証を今後も継続し、効果的な設置箇所が明らかになった際には速やかに設置してまいります。
また、防犯カメラの設置といったハード面に限らず、ソフト面においても、市内小学校児童を対象として毎年開催している交通安全教室の中で、防犯に関する教育を継続し、今後も子どもたちの安心・安全の普及啓発に努めてまいります。
次に、スクールガードのボランティア活動についてでありますが、声かけ事案等の発生を受け、地域の皆様が自発的に、時には学校からの依頼を受ける中で、活動をしていただいております。
そのため、子どもたちは、地域のボランティアの方々に対して親しみを感じ、感謝の気持ちを口にしながら、毎日、安心して元気に登下校しているところであります。
各小学校においては、こうしたボランティアの方々を始めとする地域の皆様に、子どもたちと一緒に給食を食べていただく機会や各種行事における交流などを通じて、日頃の感謝などを伝えておりましたが、ここ数年は、コロナ禍であるため、実施がかなわない状況にあります。
今後は、ウィズコロナ、アフターコロナを見据える中で、ボランティア活動のモチベーションを高めていただくために、ボランティアの方々がより身近な存在となるよう、新たな交流の場を創設することや、活動の成果を周知することについて、学校と協議してまいります。
さらに、地域がより一層安心・安全となるよう、学校と地域の方々が連携しやすい体制づくりや学校におけるボランティア活動の募集、活動の周知など、きめ細かなサポートを行ってまいります。
次に、青色防犯パトロールに係る専用車両の拡充についてでありますが、複数台の公用車に、青色防犯パトロール車の機能を持たせ、職員による見守りの目を増やすとともに、巡回方法や、不審者情報があった場合の巡回強化など、具体的な運用方法につきましては、速やかに検討してまいります。
いずれにいたしましても、警察署や関係機関の御協力をいただく中で、犯罪や事故の発生状況についての推移等を検証し、子どもたちの安心・安全を確保するために、今後も必要な施策を確実に実施してまいります。
以上、答弁といたします。
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アフターコロナ、ウィズコロナを見据える中、これから秋冬にかけ多種多様な品目が値上げされ家計への影響は計り知れません。現金給付を含めた全市民に行き届く経済支援を市長には期待しております。
また、地域の安心安全は防犯カメラや青色パトロール車のハードとボランティアや運用等のソフトの両輪で成立していますので市長には積極的に関与し、一日も早い実行を期待しております。
これで私の一般質問を終わらせていただきます。
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